うえぽんSW局

昔ながらの日記ブログです。

2017年01月

 以前、三大奇書の一つ『黒死館殺人事件』(小栗虫太郎)を読みましたが、今度は同じく三大奇書の一つである『ドグラ・マグラ』(夢野久作)を読み終わりました。
 これも青空文庫で読めます。

 青空文庫:図書カード:ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ
夢野 久作
2012-10-01





 実は読む前は卑猥でグロい小説だと勘違いしていました。
 おそらく角川文庫版の表紙絵が女性だか男性の局部を「角川文庫」と書かれた黒塗りで隠していたために卑猥なものだと勘違いしてしまったのかもしれません。
 エロでもグロでもホラーでもないです。

 三大奇書ということでミステリ(推理小説)でありながらミステリらしからぬ作品です。
 おそらく今ならSFに該当すると思います。
 作品が発表されたのが戦前の昭和10年(1935年)のため、当時はまだSFが一般的ではなかったのでしょうか。

 昭和10年発表ということですが、今でも十分通用する内容です。
 推敲に10年は要しているらしいので、昭和どころから大正に初稿が書かれたことになります。
 大正時代でこれはオーパーツ的な小説だと思います。
 現代ならDNAとかミトコンドリアで説明してしまうところを、それ以外のもの(胎児の夢)で説明しているのが逆に新しく感じました。

 これから読む人にアドバイスすると、チャカポコで躓いたという人を多く見かけますが、チャカポコは「結構毛だらけ猫灰だらけ」のリズムと読むとスラスラ読めます。映画『男はつらいよ』の寅さんが物を売るときの口上のようなことをやっているわけです。



 以下、内容に触れた感想。

●正木教授と若林教授が同時に出現していない
 自分の見逃しがないなら主人公“私”の目の前にこの2人の教授は同時に出現していません。同時出現は手記などの伝聞形式のときだけです。
 これはもしや2人の教授は同一人物というトリックでは? と一瞬疑いました。
 しかしこれは簡単に否定できました。2人の背格好(身長と体付き)が、片方は小柄でもう片方が大男と全く違うからです。人相だけなら変装して一人二役を演じられますが、背格好までとなるとそう簡単には変えられません。ゆえに人が同一人物という説は否定されます。
 それにしてもこの2人は、イニシャルがそれぞれ(M)と(W)だったりと、色々と対照的になっているようです。

●結局“私”は誰なのか
 答えが書いてないので複数の解釈をすることができます。
 自分の解釈は、“私”は呉一郎で、その呉一郎が妄想の中でさらに妄想を見ていたという二重構造の物語だったというありふれたものです。そう解釈するのが普通ではないでしょうか。。
 しかし、どこのサイトか忘れましたが、ネット上の考察の中に「“私”はモヨ子の胎児で、その胎児が見ていた夢である」という説がありました。言われてみるとたしかにその説でも通じます。その解釈は面白いです。


 他にも読んでる最中に思ったことはあるはずですが、うまくまとめられないのでこれだけです。いつか再読したときにまた感想を書くかもしれません。

 だいぶ前のことになりますが、タイトルに惹かれたので読んでみました。
 青空文庫で無料で公開されていますが、自分が読んだのはkindle版です(kindleも青空文庫からのものですが)。

 青空文庫:図書カード:地球の円い話


地球の円い話
中谷 宇吉郎
2013-10-21



 内容は有効数字について分かりやすく書かれたエッセイです。
 冒頭部分に書かれているのが小咄としても面白かったので1ページ漫画にしてみました。

【1ページ漫画】地球円い

 エッセイではここから有効数字は3桁もあればかなりの精度になることが説明されていきます。
 中谷宇吉郎は世界で初めて人工雪の製作に成功した人だそうです。『知ってるつもり』というテレビ番組が昔ありましたが、それで紹介されていたのを自分はおぼろげに憶えていました。
 このエッセイが面白かったので青空文庫で公開されている分はすべて読んでしまいました。数は多いですが、短いエッセイなのですぐに読破できます。

 青空文庫のほとんどは昔の文豪の小説がばかりですが、こういう科学エッセイも良いものです。


 余談。
 頭の部分だけ地球にして擬人化する方法は『まんがサイエンス』の真似です。

まんがサイエンス 1
あさり よしとお
学研プラス
2012-09-05

 今回も関東地方だけだと思うが、2017年1月17日(火)の26時10分から地上波で放送するらしい。いつもなら深夜映画を放送している時間帯。内容の方はフジテレビの番組紹介ページに書かれている。

 ゲームセンターCX - フジテレビ

 挑戦するソフトはPCエンジンの「THE 功夫」。これは2016年2月11日にCSで放送したものらしい。
 地上波放送するのは何かの告知があるからだろうけど、また何か出るのだろうか。



 PS1SSタイトル

 1987年12月10日の発売なので、今年で30周年だそうです。
 これを機会に12月10日までには再プレイしてみたいなと思っています。

 ちなみに「ファイナルファンタジー」や「ロックマン」、「イース」、「ソーサリアン」なども30周年らしいです。
 あと国鉄からJRになったのも1987年なのでこれも30周年になるはず。



 余談。
 節目の年の素数率が高いようです。
 1987 ← 素数
 1997 ← 素数
 2007 ← 素数じゃない (3^2 * 223)
 2017 ← 素数
 2027 ← 素数

 年末年始のことになりますが、次のような記事を見つけたので、素数遊びをしてみました。

 年末年始は難解な素数と遊ぼう 回文素数、レピュニット素数、数素 | JBpress(日本ビジネスプレス)
 (現在、この記事の2ページ目以降は会員登録していないとみられないようです)

 上のページによると、ホネカーという人によって次のような回文素数のピラミッドが発見されているとのこと。

2
30203
133020331
1713302033171
12171330203317121
151217133020331712151
1815121713302033171215181
16181512171330203317121518161
331618151217133020331712151816133
9333161815121713302033171215181613339
11933316181512171330203317121518161333911


 これに興味をそそられたので、これより大きなピラミッドがないかと自分も探してみることにした。
 プログラムを組んで探すだけなので手軽なものだと思っていたが、しかし、最初に見つけた回文素数ピラミッドは次のようなものだった。

2
929
39293
3392933
733929337


 ホネカーのものよりも小さなピラミッドになってしまった。
 自分が組んだプログラムにミスがあったのだろうか? と一瞬思ったものの、ホネカーのピラミッドを見返してみると、ホネカーのものは1段ごとに左右2桁ずつ(合計4桁ずつ)増えていることに気付いた。
 自分が探していたのは左右1桁ずつだった。
 左右1桁ずつだとこの程度の高さのピラミッドにしかならないらしい。

 気を取り直して左右2桁ずつ増えるようにして探索。
 すると次のような回文素数のピラミッドを発見した。これはホネカーのものよりずっと大きい。

5
97579
389757983
3138975798313
15313897579831351
741531389757983135147
9074153138975798313514709
73907415313897579831351470937
907390741531389757983135147093709
3690739074153138975798313514709370963
38369073907415313897579831351470937096383
393836907390741531389757983135147093709638393
7039383690739074153138975798313514709370963839307
71703938369073907415313897579831351470937096383930717
347170393836907390741531389757983135147093709638393071743
9534717039383690739074153138975798313514709370963839307174359
93953471703938369073907415313897579831351470937096383930717435939
799395347170393836907390741531389757983135147093709638393071743593997
3679939534717039383690739074153138975798313514709370963839307174359399763
14367993953471703938369073907415313897579831351470937096383930717435939976341
761436799395347170393836907390741531389757983135147093709638393071743593997634167
1776143679939534717039383690739074153138975798313514709370963839307174359399763416771
70177614367993953471703938369073907415313897579831351470937096383930717435939976341677107
787017761436799395347170393836907390741531389757983135147093709638393071743593997634167710787
3878701776143679939534717039383690739074153138975798313514709370963839307174359399763416771078783
94387870177614367993953471703938369073907415313897579831351470937096383930717435939976341677107878349
149438787017761436799395347170393836907390741531389757983135147093709638393071743593997634167710787834941
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 当ブログの横幅の関係でうまく表示できていないかもしれないので、画像にしたものも用意してみました。クリックすると見られます。
 回文素数のピラミッド

 同じものを発見した人がいないかとGoogle検索してみたところ、次の2件だけ発見。

 ・number theory - Origins of the conjecture on the existence of infinitely many palindromic primes - Mathematics Stack Exchange
 ・burde_27_analytic_nt_course.pdf(PDF注意)

 このどちらもが自分が発見したものより少し低いピラミッドとなっている。最後の6段ほどがない。
 これは最後まで探索できなかったのか、それとも自分の方が間違っている可能性がある。
 しかし自分のはGNU Multi-Precision Library(GMP)の関数mpz_probab_prime_p()で65536回ものミラーラビン素数判定をパスしているから、間違いということはないと思うのであるが……。
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