うえぽんSW局

古いタイプの日記ブログです。気まぐれに更新してます。

2010年10月

 数学者のマンデルブロー氏が今月の14日に亡くなったそうです。

 時事ドットコム:数学者マンデルブロー氏死去

 追悼ということで、マンデルブロ集合をプロットしてみました。
マンデルブロ集合


 上のは拙作「lua for aviutl」で作成しました。ソースは下の通り。
-- 【マンデルブロー集合】

function func_proc()
    local ycp_edit = aviutl.get_ycp_edit() -- 現在の編集画像領域取得
    local w, h = aviutl.get_size() -- 現在のサイズ取得

    -- 設定項目
    local ar = -0.75 -- 描画座標(実数部)
    local ai =  0.0 -- 描画座標(虚数部)
    local al = 2.5 -- 大きさ
    local loop_max = 64 -- ループの上限

    -- 計算数を減らすための事前計算
    local dcol = 4096.0 / loop_max -- 色の階調幅
    local range = w
    if h > w then range = h end
    range = al / range -- 1ドットあたりの差分

    for y = 0, h do
        local ci = ai + range * (y - h/2) -- 虚数部
        for x = 0, w do
            local cr = ar + range * (x - w/2) -- 実数部
            local zr, zi, i = cr, ci, 0
            while i < loop_max and zr*zr + zi*zi <= 4 do
                zr, zi = zr*zr - zi*zi + cr, 2 * zr * zi + ci
                i = i + 1
            end
            aviutl.set_pixel( ycp_edit, x, y, 4096 - i * dcol, 0, 0 )
        end
    end
end

-- スクリプト終了時に呼ばれる関数
function func_exit()
end

 せっかくAviUtlでプロットしているので、動画にもしてみました。
 ただ、luaでは処理に時間がかかりすぎるため、C言語で作成したプラグインでプロットしてます。



 doubleの精度ではこれが限界です。
 小技として1920x1440で作成して640x480に縮小することでアンチエイリアスの効果を出してます。1920x1440と大きいため、38秒の動画作成に30分以上かかりました。
 BGMは魔王魂さんの音楽素材を使わせていただきました。
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 AviUtl向けプラグイン「セピア色とか白黒とかフィルタ」をver0.1.3に更新しました。

 AviUtl プラグイン フィルタ by うえぽん

 今回の更新で主なものは[効果強さ]を設定できるようにしたことです。
 置換前と置換後の色を[効果強さ]に応じてブレンドするようなものだと思ってください。
 これによって昭和っぽい画像を作れるかもしれません。

 以下セピア色にした場合のサンプル。昭和っぽくシュウォッチ(復刻版)です。

フィルタOFF:
 セピア色とか_強さ0

効果強さ128:
 セピア色とか_強さ128

効果強さ256(従来と同じ):
 セピア色とか_強さ256

 完全に置換してしまうと如何にもCG加工した感じになってしまいますが、中間ぐらいなら昭和の写真ぽっく感じるのではないでしょうか。
 より昭和っぽくしようとするならノイズとかケラレとかの効果を入れた方がいいかもしれません。


シューティングウォッチ
ハドソン
2008-12-18

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セガサターン_VIRUS


 セガサターンソフトの『VIRUS』(ウイルス)をクリアしました。
 初プレイです。

 『VIRUS」は1997年に発売されたソフトで、ハドソン、セガ、エイベックスの3社プロジェクトで制作されたタイトルです。

 下はYouTubeにアップしたオープニングムービーです。3種類をつなげたもので、3つめはエイベックスとのタイアップによるもの。そしてエイベックスの役目はここで終わりのようです。



◆パケ絵とオープニングから間違った内容を想像
 プレイ前には、パッケージとオープニングムービーからゲーム内容を想像すると思いますが、たぶんそれらによって得られる想像は実際のゲーム内容とずれたものになると思います。自分がそうでした。
 例えば上のオープニングムービーを見て想像するのは、ガスマスクして焚き火にあたってる人達と交渉するだとか、イルカと戯れたりスノーボードで遊んだりスカイダイビングしたりとか、未来風の車でカーチェイスしたりとか、宇宙船に乗って孤独感味わったりとか、そういうのを想像すると思います。でもそれらは一切出てきません。
 そもそも主人公が出てないので想像するのは難しかったりするわけですが。

◆パケ裏とあらすじ
 ストーリーとかはパケ裏を見た方が想像しやすいです。
セガサターン_VIRUS裏
 ストーリーはサイバーパンクもので、ゲームのジャンルはアドベンチャー。
 カラーリングがモモタロス(仮面ライダー電王のキャラ)みたいなのが宿敵。
 井上和彦が声をあててそうなのが主役。
 その隣にいるのがパートナー。
 ピンク髪は敵か味方か分からない謎の人物。
 奥に見える機械がサイバースペースに入り込む装置。
 こんな感じに想像できるわけで、こっちを表紙にすれば良かったんじゃないかと思ったりします。

◆当時のセガサターンマガジンの表紙
 この表紙が『VIRUS』のキャラだと13年間知らなかったです。たぶん別のゲームと勘違いしてたのかもしれません。
サタマガ1997/9/12


●クリーチャーデザインは韮澤靖
 『仮面ライダー電王』のクリーチャーデザインをしたことでも有名な韮澤靖。パケ裏の宿敵もどことなくモモタロスぽいわけです。
 セガサターンの『DEEP FEAR』のクリーチャーデザインもこの人。(『DEEP FEAR』もウイルス感染でクリーチャーになってしまう話)

◆マルチエンディング
 最後の章で野郎と女性のどちらを先に助けに行くかでエンディングが変わります。
 紳士なら女性の方を先に助けに行くものですが、少し考えた方が良いです。

 Aルート:女性を助ける → 野郎を助ける → 野郎とエンディング
 Bルート:野郎を助ける → 女性を助ける → 女性とエンディング!

 というわけでエンディングを考えると野郎を先に助けに行くBルートがお勧めです。
 一応どちらのルートでも物語の大筋は変わりません。

◆プレイして一番印象に残るのは
 ストーリーはシリアスな内容のはずですが、印象に残るのはπタッチとコミカルなキャラばかり。
 ・ウサギの着ぐるみの人
 ・看護婦の格好した名古屋弁を喋るじじぃ
 ・気の抜けた声で関西弁を喋るデブ
 今はプレイしたばかりだからストーリーを覚えていますが、たぶん一年もすれば内容を忘れ、これらのキャラしか覚えてないと思います。

◆くそげーか?
 くそげーという書き込みをどこかで見ましたが、この前プレイした『エアーズアドベンチャー』や『時空探偵DD』と比べるてはるかに良作でした。

ウィルス
ハドソン
1997-08-22



【余談(動画エンコードの話)】
 セガサターンで使ってる TrueMotion は色差のサブサンプリングが 8:1:1 とかなり色差情報が少ない。
 さらに、再生時には色差の補間処理をしないので、エッジ部分において色差がはみ出してカクカクになっていたりする(バーチャロンのオープニングが顕著に分かりやすい)。
 上でアップしたオープニングムービーは、輝度と色差を別々にリサイズしするなどしてそのカクカクを軽減させていたりします。
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