うえぽんSW局

古いタイプの日記ブログです。気まぐれに更新してます。

2013年08月

 ケイブンシャ文庫の「小松左京ショートショート全集 (3)」を読了。




 今回も中から1編を1ページ漫画にしてみました。

【コミPo】【1ページ漫画】「幽霊」


 夏はもうすぐ終わってしまいますが、幽霊ネタです。

●一行説明 兼 目次
 ネタバレなしで各作品を25文字以内で説明すると以下の通りです。
 並び順は初出順になっているようです。自分が読んだのはケイブンシャ文庫ですが、ハルキ文庫版でも掲載順はほぼ同じのようです。ただし「失業保険」「変貌」「にげた宇宙人」はハルキ文庫版のみに収録。

 「運命劇場」:妻子を養う彼を見てか、誰かが泣いてる気配を感じる
 「ミリイ」:コンピューターのミリイに彼女との交際を忠告される
 「レジャー地獄」:二年先まで分刻みで埋まるレジャーのスケジュール
 「まぼろしの二十一世紀」:二十一世紀になる瞬間を世界中が固唾をのんで見守る
 「満腹の星」:救命艇で宇宙船から脱出。辿り着いた星で食べ物を探す
 「星の王子さま」:王子まで向かうタクシーの中、私は宇宙人だと嘘をつく
 「高層都市の崩壊」:高層都市の基礎部分にひずみ。市長は専門家に相談
 「大器晩成」:他よりスローテンポな子。役に立つ人間になると院長
 「ふかなさけ」:ネットに仕込まれたプログラムによって様々な好待遇
 「ドーナッツ」:終電を逃し、夜の都内からひたすら歩いて返ろうとする
 「人生保険」:人生に絶望。ふと父から貰った『人生保険』に電話する
 「眠りたい!」:眠りたいという夢から醒めてもまだ眠りたいという夢
 「おみやげブーム」:久々に地球に戻ると、月の岩ブームで月が粉々
 「社内結婚」:ライバル会社の社員同士が熱愛。上司に反対される
 「一生に一度の月」:人類初月面着陸の生中継を忘れSF作家達は麻雀に熱中
 「雪どけ」:南極基地に手術設備がなく冷凍睡眠。目覚めると未来
 「すぐそこ」:田舎の山道で地元民に道を尋ねるも、道に迷い続ける
 「こちら“生きがい課”」:生きがいをプロデュースする課を設立した社長に取材
 「こちら“アホ課”」:超一流企業にアホであることを見込まれ、入社する
 「こちら“二十世紀課”」:M産業の二十世紀課は、昭和四十年そっくりそのまま
 「失業保険」:(ハルキ文庫版に収録)
 「変貌」:(ハルキ文庫版に収録)
 「午後のブリッジ」:食肉動物がほぼ絶滅した中、本物のステーキが出される
 「クロスカウンター」:アメリカの近くに日本そっくりのNOPPIN国が出現
 「都市を出る」:自然を求め山や海、空、砂漠と巡るが全てが都市化
 「いたずら」:機械をからかい、わざと間違った回答をし続けた児童達
 「幽霊」:幽霊が出るという噂の田舎の宿屋に友達と一緒に泊まる
 「「ばあや」を探せ」:クッキング・マシンの“ばあや”が下取りされてしまう
 「人魚姫の昇天」:脱出ポートから助け出した宇宙飛行士に人魚姫が恋する
 「人生旅行エージェント」:受験や就職など人生の進むコースについて相談できる
 「乗取り」:上空の飛行機が乗っ取られるが、操縦士はコンピュータ
 「イナバのシロウサギ10」:ワニザメに皮を剥かれたウサギ。そこに通りかかた神様
 「昔の火」:原子力の時代。昔の石油工場跡が爆発しひと騒動
 「秋の味覚」:大量のサンマが川をさかのぼり、汚いどぶにまで出現
 「早すぎる賀状」:二年先の未来の消印がされた年賀状が届けられる
 「足音」:足音の幻覚に悩んでた男、今度は足音が消えたと相談
 「プレイ・バック」:結婚記念日、百四十年前に撮った立体映像をみる二人
 「迷路」:住む家が見えているのにそこへ続く道が見つからない
 「黄金色のスポーツカー」:一部開通の高速道路に出現する黄金の車に勝負し続ける
 「創造の喜び」:最小の工数で人体下部を覆う衣料を発明し喜びを味わう
 「廃墟の星にて」:親ザルが子ザルにヒトが滅んだ顛末を話して聞かせる
 「仕事預けます」:自動販売化されたレストランやスーツ店
 「生きがい銀行」:算出された安全度は高いが、怪しい融資申し込みを発見
 「手相」:易者に手相を見てもらうが、どの易者も驚く
 「中毒」:鯉のぼりが次々と空猫に食べられてしまう
 「休養」:医者に二ヶ月休むよう言われるも、休めない会社重役
 「誤配」:部屋に出た幽霊。まちがって出た証明の判を押していく
 「消えた預金」:個人識別が万全の銀行口座から何者かが預金引き落とし
 「海よさらば」:庭の芝生に毎日水をやっていたら、魚が住みつくように
 「落しもの」:交番に届けられた大金入りの包み。落とし主も現れる
 「プライベート・マネー」:「現金」を知らない若い社員に次長がその魅力を教える
 「やせたい王様」:運動しても食事を減らさないと痩せないと侍医が具申
 「むすんでひらいて」:高齢者の学校への再入学が流行。ついに保育園に再入園
 「一日一屁」:鎌倉の大仏様がくしゃみした拍子に屁もしてしまう
 「養老年金」:入金の形跡がないのに預金が増えていく謎の無記名口座
 「むかしばなし」:お婆さんへのインタビュー。大昔に犯した罪を語りだす
 「再建」:子供のために薬を渡そうとするが母親はきっぱり断る
 「もみじ」:女性の顔の片頬に紅葉がはりついていた
 「告白」:付き合っていた彼女に実は百四十歳であることを告白
 「宇宙に嫁ぐ」:結婚する娘のヴァージン・ドクターはやらない花婿
 「高みに挑む」:地上をはなれ気圧の低い上空へ向おうとする冒険家
 「宇宙鉱山」:金属質宇宙塵の中を宇宙船で進み、なんとか帰還
 「空のゆきずりに」:高度二千メートルで布のような三メートルの帯を拾う
 「炬燵の中の月」:こたつの底が月面と直通。アメリカの探検隊員が出現
 「適応」:その星の巨大植物に命じられて、花粉を運ばされる
 「因果応報」:あの世のアメリカでは、連日連夜ベトコンが空爆
 「観光立星」:地球征服にやって来た宇宙人。熱烈な客引きにあう
 「人生の絵」:絵のように見えるが、実は毎日少しずつ動くテレビ
 「ざくろ。」:ざくろは鬼子母神が人肉のかわりに食べたという
 「にげた宇宙人」:(ハルキ文庫版に収録)

 ショートショート全集の(1)と(2)ではサンケイスポーツの掲載分が多かったですが、(3)になると朝日新聞に掲載されたものが増えています。朝日新聞掲載分は文字数が600文字とショートショートとしてもかなり短い部類となってます。長さが変わると書き方が変わり、そして作品の雰囲気も変わるようです。そのため(1)、(2)と違う雰囲気の作品が多いです。この朝日新聞掲載分は、『宇宙人のしゅくだい』というタイトルで、講談社の「青い鳥文庫」から出版されているようです。

 ショートショート全集(3)の収録作品で一番印象に残った作品は「一生に一度の月」です。
 アポロ計画による人類初の月面着陸を生中継で見ようとSF作家4人(小松左京、星新一、豊田有恒、平井和正)が集まるが、4人集まったばかりに麻雀を始めてしまい、月面着陸の瞬間を見逃してしまう話。その際、小松左京はピンズの九蓮宝燈をアガり、オチはそれとタイトルをかけたダジャレ落ちになってます。
 印象に残った理由は、実在の人物が実名で登場し、実際の出来事と絡められ、そして(おそらく)実話だからだと思います。

 今回の分はハルキ文庫版だと〈4〉と〈5〉に収録されています。




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 ケイブンシャ文庫の『小松左京ショートショート全集(2)』を読了




 今回は(2)を読んだということで、その中から1編を1ページ漫画にしてみました。

【コミPo】【1ページ漫画】「けだものたち」


 先週買ったコミPoの素材をさっそく活用。自動車の素材が欲しかったです。

●一行説明 兼 目次
 ネタバレなしで各作品を25文字以内で説明すると以下の通りです。
 並び順は初出順になっているようです。自分が読んだのはケイブンシャ文庫ですが、ハルキ文庫版でも掲載順はほぼ同じのようです。ただし「大混線」「ハーモニカ」「わびしい時は立体テレビ」「さらば幽霊」はハルキ文庫のみの収録です。

 「期待はずれの人間象」:人のために働くよう動物の知能を高めて人間化する研究
 「新都市建設」:新しい都市計画に反対の祖父が孫と言い争い
 「忘れられた土地」:地球周辺の宇宙空間を漂う謎の土地を発見
 「地下道」:東京大阪間の新幹線や航空機の乗客数が謎の減少
 「超能力者」:心を読んだり未来予知できる超能力者が復讐しにくる
 「三本のスキー」:立木を通り抜けたとしか思えないスキーあと
 「標準化石」:日本どころかその地層にはないはずの化石が続々と出る
 「お花見園」:三、四十分で四季のお花見をできる有料お花見園
 「鏡の中の世界」:航空便がエアポケットに入った拍子に世界が反転
 「順送り」:アメリカ(北米大陸)が焦土と化し、全世界が戦争突入
 「けだものたち」:外来のけだものによって星が荒らされ、嘆く長老
 「大混線」:(ハルキ文庫版に収録)
 「ハーモニカ」:(ハルキ文庫版に収録)
 「事故」:全世界が異常な気象となり、全て全滅
 「役に立つハエ」:人間の生活に役立つよう改良したハエを外に放つ
 「いかもの食い」:悪食自慢の集まり。新顔が謎の食べ物を持ってくる
 「回向」:地球と月との旅客宇宙船。ネズミやエテ公の目撃騒動
 「面従腹背」:後頭部にも目や耳がある原住民の惑星と交渉
 「幽霊星」:惑星の幽霊が出現。知的生命体の生活も見える
 「子供の神さま」:ミュータントの森に取り残された子供達が都市を目指す
 「都市病」:大都市が文明のガンに陥っていると宇宙人の学者が指摘
 「見知らぬホテルにて」:ホテルの部屋から出ようとするが、なぜか出られない
 「深夜放送」:真夜中、何も映っていないテレビを眺める子供たち
 「失われた宇宙船」:宇宙船発掘という考古学的大発見。しかし動力が不明
 「無実の罪」:団地の奥さま方の欲求不満解決に、狂言強盗を事業化
 「オートナイ」:音のぜんぜんしない新型オートバイの権利一切を買う
 「賄賂法案」:汚職の表面化を恐れ、いっそ賄賂収賄の合法化を思案
 「信仰」:ベテラン宇宙艇長がある星で神様扱いされた話をする
 「夏の行事」:日本人のある行事が火星からも見られると大賑わい
 「早とちり」:火星には高等生物は存在しないという発表で自殺者
 「自信恢復」:催眠術がスランプの奇術師が、精神分析医を訪ねる
 「昔の義理」:盲腸炎の患者を「修理」する
 「青空」:鼻毛が伸び、眼には薄瞼のある都会人が田舎へ旅行
 「施餓鬼」:水を求め砂漠をさまよう男の前に妙な食べ物が出現
 「白い部屋」:白い部屋で男の名を呼び続ける女。その女が心配な男
 「もったいない」:車の電池が切れたので、新世代の電力への移行を考える
 「完全犯罪」:自分の仕事は全て完全犯罪だったと語る老囚人
 「交替」:夢の中に自分の席を奪おうとする人物が長年出続ける
 「夏の終り」:祭りが終わり売店が閉じる中、お化け屋敷だけ開いてる
 「ある生き物の記録」:単細胞、多細胞と進化し、殻をつくっては領土を広げる
 「工事」:二十数年前から続いている工事。何の工事か調査する
 「野の仏」:ふと峠の石に心を惹かれ、道しるべにとそれで仏を彫る
 「奥様トルコ」:矯風会の監視が厳しい団地付近にあれができたとの噂
 「遠い国から」:車を引き揚げようと組んだ三つ股にコックリさんが宿る
 「見すてられた人々」:子供の代表という子供達が大統領に最後通告をする
 「いっせい違反」:警察による交通違反の全国いっせい取り締まりが大参事
 「蜘蛛の糸」:有名な「蜘蛛の糸」とは異なる平行世界の「蜘蛛の糸」
 「去りゆく」:息も絶え絶えの微小なものに巨大なものが昔の話をする
 「星からのお礼」:六畳ぐらいの大きさの紙のような何かを野原で見つける
 「海底のおばけ」:海底に沈む宇宙船の窓からおばけが見てると子供達
 「四次元ラッキョウ」:猿山の猿がムキになってラッキョウを剥いてるのを発見
 「なまぬるい国へやって来たスパイ」:算数もできないようなスパイがA国へ送り込まれる
 「おむかえ」:女が焚火に誘う。その焚火には青く輝く丸いものがある
 「アリ」:アリが壊れた時計や釘、空缶などを運んでいるのを発見
 「返還」:アイヌ人に北海道を返還したのを皮切りに全世界で返還
 「わびしい時は立体テレビ」:(ハルキ文庫版に収録)
 「さらば幽霊」:(ハルキ文庫版に収録)
 「まいご」:女の子一人では危ないので男の子が送ってやろうとする
 「長い旅」:祖父と孫2人が乗った列車。車窓に様々な風景が映る
 「ひきつぎ」:頬の痛覚がない男。いよいよ二十世紀最後の日を迎える
 「あちらとこちら」:自殺しても助かってしまう男。あちらを覗いてしまう
 「トップレディーむかしむかし」:過去へ行き、額田王、紫式部、北条政子にインタビュー
 「公明選挙」:全候補者、自分に入れた票以外全てが無効票という事態
 「辺境の寝床」:原始的な星に連行さるが、儀式を見るだけで解放
 「怪獣撃滅」:新発見の惑星。怪獣と人型の巨人が戦っているのに遭遇
 「下品な連中」:街に下司な連中が増えたと憤るミカエルやアンジェラら
 「パパ」:父兄と面談したいが父親に会わせようとしない生徒
 「歌う空間」:世界中の人々の口が突然いっせいに一つの歌を歌いだす

 「辺境の寝床」はオチで落語の「寝床」について言及していますが、落語の「寝床」を簡単に説明すると、ジャイアンリサイタルです。

 今回の分はハルキ文庫版では〈2〉〈3〉〈4〉と3つにまたがって収録されているようです。






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 DMM.comが8月19日の正午まで半額キャンペーンを実施中だそうな。
 コミPo!本体やデータコレクション(追加データ)も半額とのことで、初めてデータコレクションを購入してインストールしてみた。
 今回購入したのはコミコレVol.7『ビジネスキャラクター&アイテム』というもの。

 とりあえずラーメン三銃士ネタ。
【コミPo】ビジネスキャラ&アイテム

 乗用車、欲しかったです。

 ちなみに、今までデータコレクションを入れてなかった理由は、追加の私服データがダサかったからです。
 今回も私服データは購入してません。
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 ケイブンシャ文庫版の『小松左京ショートショート全集(1)』を読了。




 ということで、その中から1編を1ページ漫画にしてみました。

【コミPo】【1ページ漫画】「新施設」

 夏といったら怪談ですね。

●一行説明 兼 目次
 ネタバレなしで各作品を25文字以内で説明すると以下の通りです。
 並び順は初出順になっているようです。自分が読んだのはケイブンシャ文庫ですが、ハルキ文庫版でも掲載順はほぼ同じです。
 ただし「靴屋の小人」「かつがれ屋」はハルキ文庫のみの収録です。

 「さんぷる一号」:合成食品の味見をする仕事をして十カ月。だいぶ太る
 「衝突」:時間機(タイムマシン)の失敗原因を十年かけて解明
 「予夢」:何かが空から降ってきて全てが燃える夢を子供が見る
 「何でも見てやろう」:核戦争後の地球上で最後の生存者となる
 「コップ一杯の戦争」:飲み屋のラジオが米ソの戦争勃発のニュースを知らせる
 「向かい同士」:団地の向かい同士。お互いの妻と夫を見かけなくなる
 「新施設」:団地都市の古いブロックで新施設に入居する老人に会う
 「正月料理」:上の階と下の階の筒井さんから食料品をたくさん頂く
 「南の国」:新妻のために外国製のフィルムを買い、部屋に投影する
 「上る」:エレベーターがないので階段でひたすら五階まで上る
 「ホクサイの世界」:ホクサイの絵にあるフジヤマを見たいと過去へ時間旅行
 「遺跡」:大阪城周辺にある様々な抜け穴について老人が語る
 「ダブル*セールス」:妻がセールスマンから買った新製品で夫を監視
 「顔」:セールスマンが団地を訪れるとどの部屋も同じ顔の住人
 「霧の向こうの団地」:母と子が新しく入居する団地を目指して進む
 「伝説」:桃色の脱出カプセルから現れた異星人が蛮族をけちらす
 「ゴールデンウィーク」:連休が終わったと思ったら、再び連休最初の日に逆戻り
 「火星の金」:火星で現金輸送する囚人。紙幣を盗み赤い宝石と交換
 「スケールの問題」:穴の空いた回転楕円体の天体を発見。着陸して調査する
 「花のこころ」:キチンと等間隔に並ぶ沙漠の星でただ一種の植物
 「恵みの糧」:山奥で猟をしていたが、獲物が獲れず都会で密猟しだす
 「さらば、貧乏神よ」:除夜の鐘で退治できる貧乏神が封印を破られ逃げ出す
 「さとるの化物」:バーで心を読めるという青年が話掛けてきて語り始める
 「海底油田」:海底をボーリングすると石油を精製したものが続々出る
 「淫蕩の星」:知合い夫婦の住む星へ招かれるが、奇妙な腫瘍ができる
 「Dシリーズ」:電機会社の企画部長が秘書を相手に人の性を語り思案
 「沼」:二十数年ぶりに沼の近くを通るとかつての助けを呼ぶ声
 「誤解」:電子脳をそなえた車がすねだす
 「十一人」:未知の星の基地。十人のはずなのに一人増えてる
 「お仲間入り」:宇宙人との交信に成功。ついに地球へやってくる
 「胎内めぐり」:暗闇を歩く胎内めぐり。悪人は犬になて出てくるという
 「幽霊屋敷」:屋敷に住んでいるのは私一人のはずなのに物音
 「星野球」:人工惑星をボールに、四つの星をベースにした野球
 「遺産」:老い先短い老人が若い娘に鞭をうってくれと強要
 「新幹線」:他の星の宇宙船が地球上にダイヤや金を落としていく
 「SF番組」:低予算なのによくできたSFフィルム
 「観月譜」:いつの世代にも受け継がれるお月見
 「お月見の前に」:新しい広告の手段が考え出される
 「靴屋の小人」:(ハルキ文庫版に収録)
 「かつがれ屋」:(ハルキ文庫版に収録)
 「かえって来た男」:浜に釣竿を持った変な人がいると駐在に連絡が入る
 「交通停滞」:式典当日。首都高の渋滞が一気に都内全域に波及する
 「超人の秘密」:出場者が一名の五輪初出場国。金メダルを大量に獲得
 「秘密計画」:優秀なスポーツマンの子種を獲得する国家的な秘密計画
 「モデル」:小説のプライバシー問題に関わった弁護士に相談者
 「よびかける石」:妹のオモチャ箱を枕元に置いて寝たらこわい夢
 「たたり」:インフレ、株価の低下が収まらず悩む政治家に救世主
 「きつね」:夜の山道を歩いている男を紳士が車に乗せる
 「公社計画」:売春の氾濫で性病が蔓延。公娼制度が見直され復活
 「故障」:自販機が別空間とショート。ジュースが増幅して逆流
 「風俗バー」:各時代の風俗を徹底的に再現したバー
 「月よ、さらば」:破産寸前で会長を含む役員が集合。融資の報を待つ
 「できそこない」:できそこないロボットをパーティ客らがからかう
 「星碁」:二人が打つ碁と、宇宙の説明がリンクする
 「倒産前日」:債権者への返済に苦しむ中、たまたま悪魔を捕まえる
 「エルサレムの地下にて」:地中海を東西にのびる巨大な洞窟を発見。調査する
 「卵と私たち」:出産を今か今かと待ち続け、ついに妻が生んだのは卵
 「仁科氏の装置」:仁科氏のためだけに一度かぎり動作する装置が作動
 「正月日記二〇一X年」:遠い未来の正月の様子が綴られる老人の日記
 「初夢」:宇宙船の一団が歓迎を期待しつつ七年ぶりに地球を訪問
 「空中住宅」:若社長の会社が空中住宅を売り出し空中都市にまで発展
 「通天閣発掘」:宇宙橋(※軌道エレベーター)の建設地をさがす
 「冷蔵庫の中」:雪山の老人の家。地下に気になる冷蔵庫
 「新型貯金箱」:貯金するとサービスしてくれるアンドロイド兼貯金箱
 「四次元トイレ」:別世界へ繋がるトイレを発見。借金取りを別世界へ送る
 「黒いカバン」:夜道で黒いカバンを拾い、持ち主らしき人に話しかける
 「牛の首」:牛の首の怪談。知る人は多いのに誰も教えてくれない

 団地の話が固まっている部分がありますが、その時期は「団地ジャーナル」という雑誌に連載していたようです。
 後半になるとサンケイスポーツの週間連載分が増えていきます。


 今回の分はハルキ文庫版だと〈1〉と〈2〉に収録されているようです。




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