久しぶりにAviUtlのプラグインフィルタを作ったので公開します。
 「自動24fpsの2-3プルダウン解除を補助」という名前です。

 いつものところに置いてあります。
 AviUtl プラグイン フィルタ by うえぽん

 名前の通りAviUtl標準フィルタの自動24fpsを補助するフィルタなので、自動24fpsと一緒に使ってください。
 使用の際には自動24fps側の「横縞部分を二重化」のチェックを外しておく必要があります。
設定注意

 こういうノイズが…
サンプル_ビフォー

 こうなります。
サンプル_アフター


 当フィルタがやっていることを簡単に解説するとこんな感じです。
解説画像

 以下、説明が面倒なので簡単に箇条書き。
 ・SSE2やAVXやAVX2への対応はコンパイラの自動ベクトル化に任せた。組み込み関数を使っても3種類のSIMDのコードを書くのは大変。コンパイラが吐くアセンブラコードを見ながらC言語で書いた。コンパイラはgcc 8.1.0を使用。

 ・片フィールド補間ではなくノイズ除去をやっている。ノイズ除去には縦三点のメディアンフィルタを用いている。しかしメディアンフィルタだけだと削りすぎてしまうことがあるので簡易3DNRで削り過ぎを抑制している。前後が類似のフレームでないと簡易3DNRは効かない。

 ・正確なシーンチェンジ検出はしていない。平均輝度や偏差が大きく変化した時に処理するようにしている。シーンチェンジ以外でもノイズが乗っていることがあるためこれでも構わない。

 ・自動24fpsが解除漏れすることがある。その場合は当フィルタ側でも縞判定して縞解除している。縞判定方法は縦3点メディアンフィルタを通して大きく変化したら縞があると判定する強引なもの。

 ・どうやら自動フィールドシフト(高速化版)にも同じようにノイズを除去する設定があるらしい(解除レベル4?)。その場合は片フィールド補間になるようだが見た目の違いはよく分からない。自動フィールドシフト(高速化版)では消えないノイズもこのプラグインなら除去できることがある。が、逆の場合もある。詳しくは検証してない。

 ・速度は自動フィールドシフト(高速化版)の方が速い。

 ・おそらく自動24fpsの代わりに自動フィールドシフト(高速化版)を使うこともできる。その時は解除レベル0にすれば良いらしい。

 ・このプラグインでインターレース解除も同時にやればもっと速度が上がると思うが、インターレース解除のやり方がよく分からないので自動24fpsに丸投げすることにした。

 ・効果を確かめるなら画質の悪いTOKYO MXが一番わかりやすい。