講談社現代新書の「ジョークとトリック 頭を柔らかくする発想」というのを読んだ。



 どういう本かは「はじめに」に書いてあるこの部分を読めば分かると思います。

 わたしはジョークから発想の原形を学び、物の見方の座標を得た。本書は、そこからわたし自身が何を吸収したかのリポートでもある。紙数の範囲内のことであるから全部の領域を網羅するわけではないが、重要な部分ははずさないつもりでもある。抽象的な議論をあやつるのは嫌いなので、採集した具体例に即して話をすすめる。そのために関連のミステリやマジックのトリックを一部種あかししなければならなかったことをお許し願わなければならない。ジョーク、ミステリ、マジックの三者はひじょうに近い姻戚関係にある。


 つまり、この書籍のタイトルにある「トリック」とはミステリやマジックのトリックのことです。

 ジョーク、ミステリ、マジックの三者が非常に近い関係というのは目から鱗だったりします。
 これで思い出したのが、以前ラジオで永六輔氏が話していたこと。
 あるマジシャンが障害者施設へ手品を見せに慰問したとき、知的障害の人だったかが「人を騙すんじゃない!」と癇癪を起こしたことがあったそうな。その話をマジシャンから聞いた永六輔氏は、確かにマジックは人を騙す行為だ、なのにそれを楽しむというのは不思議だなと感心したんだとか。
 マジックは騙す行為であり、マジックはジョークと非常に近い関係であるということは、ジョークも騙す行為に近いということになります。

 最近こんなできことがありました。
 痛いニュース(ノ∀`) : iPhoneのロック画面をAndroid風に変更する有料アプリ、「実は壁紙でした」→クレーム殺到
 本人たちにとっては詐欺ですが、はたからはジョークに見えてしまうのは、ジョークと詐欺が近い関係だからなのかもしれないです。


 【4コマ漫画】
 「ジョークとトリック」に書かれていた小噺から4コマ漫画を作ってみました。
【4コマ】必要量

 元はこういう小噺。
 父「(中学生の息子に)おまえの成績はクラスで何番目だ?」
 息子「どうしてそんなことをきくの。」
 父「おまえのクラスの人数が知りたいんだ。」