以前読んでいたものの、あらすじ漫画にしていなかったということで再読してみました。

宇宙のあいさつ (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1977-04-01



 ということで、この中から1編を4コマ漫画にしてみた。

【コミPo】【4コマ漫画】「危機」


 もうすぐクリスマスということで、この話をチョイスしました。
 星新一作品のオチにはキリストが出てくるのがいくつかありますが、キリスト教徒だったのかな? と思ったりします。

●一行説明 兼 目次
 ネタバレなしで各作品を25文字以内で説明すると以下の通りです。

 「宇宙のあいさつ」:侵略した新惑星の住民が妙におとなしい
 「願望」:お稲荷さまが六十万人目の参詣者の夢枕に出現する
 「貴重な研究」:不老不死の人体実験として召使に試薬を投与する
 「小さくて大きな事故」:弱みを握られ結婚させられた女が男への犯行を試みる
 「危機」:地球を攻撃しようとした宇宙人が帰っていく
 「ジャックと豆の木」:豆型装置を伝ってジャックが宇宙人と接触する
 「気まぐれな星」:地球人に似た哀れな住民がいる星へ救援物資を届ける
 「対策」:万引き犯の女と警備係の男
 「宇宙の男たち」:惑星間連絡ロケットで地球へ帰還する老人と青年
 「悪人と善良な市民」:自分を殺しに来た強盗。見覚えあるが思い出せない
 「不景気」:出資者の依頼でエス博士が新しい細菌を発明する
 「リンゴ」:日に日に見る夢のリンゴが減っていくというバーの客
 「解決」:人生相談の解決事務所に男女二人がやってくる
 「その夜」:全ミサイルを発射することになったミサイル基地
 「初夢」:年賀状を眺めながら居眠りをする
 「羽衣」:無重力ガウンを身にまとい過去の地球を訪れる
 「期待」:盗んだ卵を孵卵器で暖める
 「反応」:文化を高める資格があるか地球人を調べる
 「治療」:電子頭脳の平均人間と対話させ人々の劣等感を治療する
 「タイムボックス」:タイムマシンならぬタイムボックスの開発費回収を模索
 「景品」:ヘミングウェイを読みたいが景品としては読みたくない
 「窓」:新聞のテレビ欄に記載のない深夜番組
 「適当な方法」:病院に運ばれてきた青年のアル中を治療する
 「運の悪い男」:借金で苦しむ男の部屋に、逃走中の強盗が押し入る
 「贈り主」:発信地を特定できない正体不明の通信者
 「タバコ」:おれは元日から禁煙する
 「初雪」:窓の外の雪を眺め続ける
 「救助」:岩ばかりの星で見つけた遭難者を救助する
 「繁栄の花」:武器を持たない平和な星から繁栄の花が贈られる
 「泉」:壁から生えてきた腕。そこから採血して血を売る
 「美の神」:鬼艇長ひきいる探検隊がある惑星の遺跡を調査する
 「ひとりじめ」:逃げ遅れたと思っていた相棒と街で出会う
 「奇妙な社員」:優秀だが休みをよくとる奇妙な社員
 「砂漠の星で」:砂漠の星でピラミッドを発見し探索
 「夜の流れ」:夜の山中で女性のまぼろしを見る
 「あとがき」:アルファ博士

 この中で一番の注目作品は「繁栄の花」ですね。学校の教科書にも載っているそうな。似たようなアイデアの作品には「アフターサービス」(『妖精配給会社』収録)というのもあります。