『白い服の男』(星新一)を読了。

白い服の男 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1977-09-01



 ということで、その中から1編をコミPoで1ページ漫画にしてみました。今回は、長めの作品が多いということで、大雑把なあらすじだと思ってください。まとめるのに苦労しました、

【コミPo】「悪への挑戦」


 大幅にカットしてしまいましたが、主人公がテレビ番組に熱中する様は、ニュース系の掲示板やサイトで頑張ってる人によく似てます。それだけにネットの評判を見ているとその部分が大きく注目されているようです。
 ただ、オチから鑑みると、メインテーマは「事実は小説よりも面白いのだろうか?」といったもののような気がします。

●一行説明
 ネタバレなしで各作品を25文字以内で説明すると以下の通り。

 「白い服の男」:平和のために戦争に関わる言論を全て禁止にした世界
 「月曜日の異変」:丸2日半眠って月曜に目覚めると、妻の様子がおかしい
 「悪への挑戦」:罪人の裁判や刑執行までを放送するテレビ番組が大人気
 「老人と孫」:老人が孫を膝の上にのせ一緒にテレビを見ている
 「テレビシート加工」:テレビの薄型化が進み壁紙や商品棚などに使われる時代
 「矛盾の凶器」:変人の博士が蛇ロボットで死んだと思われる事件を調査
 「興信所」:社長の息子が真夜中、憑かれたように墓地へ向かう事案
 「特殊大量殺人機」:全世界の条件にあう人物を殺す装置を博士と助手が発明
 「ねぼけロボット」:貨物輸送の宇宙船で緊急事態が発生し、ロボットを起動
 「時の渦」:ゼロ日と呼ばれる日を境に日にちが逆行しはじめる

●西ドイツでドラマ化
 wikipediaによると、表題作の「白い服の男」は西ドイツでドラマ化されているそうな。
 白い服の男 - Wikipedia

●「黒い服の男」
 以前取り上げましたが、「黒い服の男」という作品もあります。
 『夜のかくれんぼ』に収録されてます。