一番おすすめのショートショート集なのに1ページ漫画を作っていなかったので、再読してその中から一編を1ページ漫画にしてみました。

【コミPo】「妖精」


ボッコちゃん (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1971-05-25



●初期の自薦傑作選
 新潮文庫版の『ボッコちゃん』は初期作品の自薦傑作選という位置づけになっているそうです。
 それだけに面白い作品がたくさん集まってます。表題の「ボッコちゃん」以外にも、「おーい でてこーい」や「殺し屋ですのよ」、「親善キッス」など有名なタイトルがこの一冊に集中しています。
 星新一を初めて読むならこの一冊がおすすめです。

●収録作品数は50編
 50編と多くの作品が収録されているのでコストパフォーマンスはかなり良いかもしれません。

●一行説明
 ネタバレなしで各作品を25文字以内で説明すると以下の通り。
 この一行説明は、元々、自分用に作成したものです。星新一作品はタイトルから内容を思い出すのが難しいので作りました。

 「悪魔」:金貨を次々と出す悪魔
 「ボッコちゃん」:バーのカウンターにおかれた女性ロボット
 「おーい でてこーい」:底の見えない深い穴にゴミをどんどん捨てていく
 「殺し屋ですのよ」:殺し屋が注文をうかがいにくる
 「来訪者」:原っぱに降り立った他星人と、地球の人々
 「変な薬」:カゼの薬
 「月の光」:老紳士が少女を飼う
 「包囲」:自分を殺そうとしたのは誰なのか追跡
 「ツキ計画」:キツネツキからヒントを得た実験
 「暑さ」:自分を捕まえて欲しいと出頭する男
 「約束」:宇宙人と子供たちの約束
 「猫と鼠」:相手の弱味につけこみ強請る男
 「不眠症」:眠れないので夜も働いて稼ぐことにする
 「生活維持省」:社会を平穏に保つ政府の方針
 「悲しむべきこと」:エヌ氏の家に現れたサンタクロース
 「年賀の客」:なぜお金を貸してくれる気になったのか尋ねる
 「ねらわれた星」:宇宙人に捕まり皮をはがれる
 「冬の蝶」:お猿のモン
 「デラックスな金庫」:豪華な金庫が泥棒に狙われる
 「鏡」:合わせ鏡で捕まえた小さな悪魔
 「誘拐」:博士の子供を誘拐した男から電話
 「親善キッス」:地球の親善使節団がチル星人とキスしまくる
 「マネー・エイジ」:金貨を一枚さしあげなくてはならない
 「雄大な計画」:ライバル会社をスパイするために入社
 「人類愛」:宇宙救助隊員がSOSを受信、急行する
 「ゆきとどいた生活」:テール氏の部屋は全てが自動化されている
 「闇の眼」:パパとママが暗い部屋で話をしている
 「気前のいい家」:強盗が入った家には金貨がたくさん
 「追い越し」:別れた女の自殺を忘れようとスピードを上げる
 「妖精」:願いを叶えるとライバルにも二倍の効果
 「波状攻撃」:不良在庫を抱える工場にセールスマンが訪れる
 「ある研究」:あなた、あたしと研究と、どっちが大切なの
 「プレゼント」:正体不明の飛行物体から巨大な怪物が現れる
 「肩の上の秘書」:礼儀正しく話すインコを肩に乗せている
 「被害」:金庫を開けてなかのものを渡せ
 「なぞめいた女」:記憶喪失の女が警察に現れる
 「キツツキ計画」:強盗団によるキツツキを使った犯罪計画
 「診断」:ぼくは健全だ。叔父と院長が共謀してる
 「意気投合」:宇宙船で旅する探検隊がある星で大歓迎される
 「程度の問題」:スパイとしてある国についたエヌ氏
 「愛用の時計」:K氏が大切にしている腕時計
 「特許の品」:他星のなにかの設計図
 「おみやげ」:フロル星人が地球におみやげを残して帰る
 「欲望の城」:毎晩見る夢の中に部屋を持っているという男
 「盗んだ書類」:新薬を発明したエフ博士は製造法を書きとめる
 「よごれている本」:古本屋で手に入れた本は本物だった
 「白い記憶」:曲がり角でぶつかり気を失った男女
 「冬きたりなば」:広告付き宇宙船で遠くの星々へ商品の売り込み
 「なぞの青年」:お金のかかる慈善活動をする青年
 「最後の地球人」:人口増加が止まり、減り始める