『おかしな先祖』(星新一)を読了。

おかしな先祖 (角川文庫)
星 新一
KADOKAWA
2008-01-24



 というわけで1編を1ページ漫画化。
 長めの話なので大まかなダイジェストだと思ってください。

【コミPo】「ふーん現象」


 あくまでも大雑把に要約したものです。元の小説では、患者たちがニュースに対してあれこれ突っ込みを入れているのですが、その様はなんだか今のネット社会で見られる風景な気もしなくはないです。

【一行説明】
 収録作品は10編。各作品をネタバレなしで25文字以内で説明するとこんな感じです。

 「心残り」:重症患者三人から一人の合成人間
 「とんとん拍子」:腕時計型の装置で運勢が変わる
 「戸棚の男」:戸棚から様々な男が出現
 「四で割って」:何でも賭けの対象にしてしまう四人の男
 「ほれられた男」:半年間持続のほれ薬が命中しない
 「オオカミそのほか」:満月の夜、噛みつかれたものに変身
 「倒れていた二人」:ある事件の各人各説が個性と想像力豊かで内容が異なる
 「ふーん現象」:名前を忘れる奇病。嘘ニュースで驚かすことを試みる
 「所有者」:世界征服薬の製法が記された呪われたダイヤ
 「おかしな先祖」:アダムとイブが現代の街中に出現

【アダムとイブ】
 「おかしな先祖」にはアダムとイブが出てきますが、アダムとイブが出てくる作品には「最初の説得」(盗賊会社) というのもあります。
 これについて星新一のショートショートとしては珍しいのではないかと思っていたりします。
 複数の作品に出てくるといえば「エヌ氏」が思いつきますが、作品ごとに年齢や職業がバラバラのため別人です。サンタクロースも複数作品に出てきますが、サンタクロースは複数いるという考えに従えば、各作品のサンタクロースは別人です。
 別人というのなら人物を通しての作品同士のつながりはありません。
 しかし、「おかしな先祖」と「最初の説得」に出てくるアダムとイブに関しては、聖書の設定を引き継いだ同一人物とみることもできるのではないでしょうか。2つの作品において人物の矛盾もないようなので、このアダムとイブを同一人物とみなせば、この2つの作品は連続していると見ることもできるのではないか、と思ったりしています。