『エヌ氏の遊園地』『ほら男爵 現代の冒険』『午後の恐竜』の三冊を読了。

エヌ氏の遊園地 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1985-07-29



ほら男爵現代の冒険 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1973-11-30



午後の恐竜 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1977-06-01



 というわけで『エヌ氏の遊園地』から一遍。

【コミPo】「開業」


 細かい部分は端折ってますが、電話がかかってくるところは、お店の人に名前を聞いて電話をかけてきています。おそらく名前から電話番号を調べたのでしょうが、これだと現代では難しいかなと思ったりします。
 まず個人情報ですから店員が名前を教えてくれないかもしれないし、名前がわかっても電話帳に名前を載せない人もいます。また今だとかけてきた人の電話番号を知らせるサービスがあるので、知らない番号だったら出ないことだってあります。それらの小さなハードルをクリアしないとお話が始まらないかなぁ、と思うのです。
 それはそうと、落語の「試し酒」という話を思い出しました。

●『ほら男爵 現代の冒険』
 これはショートショート集ではなく短編小説なのですが、それはどうでもよく、石川喬司氏が解説で紹介しているエピソードが面白かったので引用。

 (略)
 小松左京、筒井康隆、手塚治虫らSF作家クラブの仲間と一緒に東海村の原子力研究所を見学したときの話である。案内してくれた実直そうな技術者に「何からお見せしましょうか」と聞かれ、星新一はなんと「まず原子というものを見せてください。公開の原則というものがあるでしょう。見ないうちは本当にあるかどうか信用できません」と答えたのだ。それから仲間の方を向いて、「実は原子力はね、茨城のお百姓さんがこやしをやって、畑でつくってるんだよ」と童顔をほころばせたものである。
 (略)


 最近ネットで同じエピソードが紹介されていましたが、手塚治虫もいたようですね。

●『午後の恐竜』
 少し長めのショートショートが収録されてます。
 個人的には、「エデン改造計画」とか「午後の恐竜」とかが、海外のSF(ラファティとか)で感じた雰囲気に似ているなと思いました。
 「午後の恐竜」はNHKで映像化されてますが、DVD BOX発売後の放送だったのでDVD未収録です。

【余談】
 昨日(9月6日)のGoogleロゴがホシヅルだった。星新一生誕85周年だったとのこと。