星新一の『ボッコちゃん』と『ノックの音が』を読了。

ボッコちゃん (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1971-05-25



ノックの音が (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1985-09-27



 2年前に『ほしのはじまり - 決定版星新一ショートショー』(新井素子編)を買ったと書いたが、やっとこ全部読んだので、他の作品に手を出してみました。

 『ボッコちゃん』は有名なので説明不要だと思います。ショートショートを50編収録した自薦集です。

 『ノックの音が』は、『ほしのはじまり』の新井素子評で興味を持ち購読。収録されている15作品全てが「ノックの音がした。」の一行で始まります。
 あとがきによると、フレドリック・ブラウンの短編集に収録されている「ノック」という作品が頭に残ったらしく、それを着想として書いたらしいです。ちなみに「ノック」の出だしは「地球上で最後に残った男が、ただひとり部屋のなかにすわっていた。するとノックの音が……」で始まりオチはノックの主は女だったというもの。
 『ノックの音が』が書かれた当時はSFが盛んでなかったそうで、ミステリー風な作品ばかりです。SF好きな人には物足りないかもしれませんが、ミステリー風なのでオチを予想して読むとクイズっぽくて面白いかもしれません。

【余談】
 今年の1月2日にNHKで『星新一ショートショート新春スペシャル』を放送していたらしい。気づかなくて悔しい。