前回の「命中率を求める計算式」は失敗だったので、今回は挽回。

 バハムート戦記の命中率計算式はこうなっている。

 命中率(%) = 基本命中率(%) + 技量差 * 4 + 乱数

 数学的にはパーセンテージに対して直接加算を行うのはちょっと変ではあるが、ゲーム的にはこういうものである。

 さて、例えば、技量差4で基本命中率80%だと変化量は16ポイントになり、基本命中率に対する変化率は20%となる。
 そして、同じく技量差4で基本命中率65%だと、変化量は同じく16ポイントになる。しかし、基本命中率に対する変化率は24.6%と大きくなってしまう。

 つまり、基本命中率が低いと極端に命中率が変化してしまう。
 特に、稜線修正や城壁修正は必ず技量がマイナスされるので、基本命中率が低いと命中率が大幅に下がってしまうのだ。

◆射撃の際の稜線修正について
 低い所から高い所へ攻撃しようとすると稜線修正が行われる。
 格闘の場合は「各部隊の技量修正値表」の通り修正されるが、射撃の際は全部隊-4と一定である。
 なぜ技量がマイナスされるかというと、下の図を見れば分かるように、高所への射撃は単純な放物線の式では着弾位置を計算できない。それゆえに命中率が低下してしまう。
 実際日露戦争でも正確な地図が無いばかりに稜線地形に悩まされたらしい。

◆城壁修正について
 城壁修正は、稜線修正と同じく、低い所から高い所へ攻撃しようとすると行われる。「各部隊の技量修正値表」を見れば分かるが、全部隊マイナス修正される。
 これは稜線修正と同時に適用されるのでかなり厄介。
 稜線のイメージ

 ドラグーン火山地帯(11)はこの手の技量修正が山盛りで用意されており、ベルフレイム側が有利になるようになっている。
 例えば、ドラゴンは火口での技量修正が12もある。これだけで相手の命中率は48ポイントも低下する。さらに火口は山の頂上にあるために、そこへ攻撃しようとすると稜線修正と城壁修正がなされる。ジークの場合、稜線が-1、城壁が-6なので、これでさらに命中率が32ポイントも低下する。
 魔法でも使わない限り、ドラグーン火山地帯(11)ではベルフレイムに勝てないだろう。


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