
マザーボードの換装をしたので備忘録。今までCPUのみの換装はしたことはあるが、マザーボードごと換装するのは今回初挑戦だったりする。
●Windows10ではOSのクリーンインストールは不要
かつてはマザーボードの換装となるとOSをクリーンインストールして環境を再構築することになって面倒であり、これがマザーボード換装を敬遠する大きな要因となっていた。
だがWindows10ではあらかじめMicrosoftアカウントと紐付けをしておけばクリーンインストールは不要である。
intelからAMD、AMDからintelの載せ替えでもあっさりWindows10は立ち上がる。すごいことにWindows10の入ったSSDをintel Macに載せただけでもWindows10は立ち上がるとのこと。
実に簡単ということで今回初めてマザーボード換装に挑戦することにした。
●LANドライバは事前に用意しておく
これは自分がハマりそうになったこと。
マザーボードとCPUを換装してOSを立ち上げたは良いが、LANドライバが入っていないためにインターネットに繋がらなかった。
ネットに繋がりさえすれば各種ドライバが自動的にインストールされるのに、ネットに繋がらないことには始まらない。
LANドライバは付属のDVDに収録されているのだが、DVDドライブが壊れているためにDVDを読むことができなかった(CDしか読まない状態になっていた。こういう故障を経験している人はたくさんいるはず)。
この問題はタブレットPCでマザーボードメーカーのホームページへ行きそこからダウンロードすることで解決できた。
タブレットやスマホではホームページが見にくくどこにドライバがあるのか見つけにくいこともあるため、事前にPCでダウンロードしておくと良いかもしれない。
最近はDVDなどの光学ドライブを搭載していないPCもあるので注意が必要。
●CPU補助電源の4ピンと8ピン
先にソフト的なことを書いたので順番が逆だが、物理的なことについて。
手持ちの電源から出ているCPU補助電源のケーブルは4ピン。マザーボードにあるコネクタは8ピン。これはいったいどうすれば良いか?
この場合は下の写真のように挿せば良い。ツメがある方を上にして右側の方に挿す。

最近はCPU消費電力が上がったことでピンの数も増えたそうだ。4ピンだけしかない電源では消費電力の高いCPUは心許ないので、そういう電源ではi3程度のCPUにとどめておくのが良いかも。
その他色々思ったことがあるがうまくまとめられないので箇条書き。
・換装前のCPUはi5-7400で4コア4スレッド。第7世代(kabylake)なのでWindows11ではギリギリサポートされず。サポートされるのは第8世代以降。
・Windows11を今すぐ入れたいわけではないが、サポート外というのはなんか嫌である。
・kabylakeにはさらにメルトダウンやスペクターという脆弱性がある。対策パッチなどで脆弱性は緩和されているらしいが、その緩和策のせいでCPU性能は落ちている。
・当初はi7-7700Kの中古を考えていた。これならマザーボードまで交換する必要はない。しかし中古価格がなかなか下がらない。価格さえ安ければWindows11のことなど無視するつもりだった。
・マザーボードごと交換するのが意外と簡単だと知る。一番懸念していたのはOSのことだが、これは上に書いた通り。
・今のi3は昔のi7よりも高性能である。それでいてお値段はi7-7700Kの中古価格と同じぐらい(※マザボの値段は考えないものとする)。
・今のi3ことi3-12100は4コア8スレッドながらi7-8700K(6コア12スレッド)やi5-10400(6コア12スレッド)と同程度か少し低い程度のマルチスレッド性能を有しているらしい。シングルスレッド性能はあきらかに上である。
・AMDのryzenも考えてみたが、i3-12100に相当する低価格帯のラインナップがないので諦めた。
・年末には第13世代Coreが出るらしい。i3-12100よりも安くて良いものが出るかもしれないが、待っているといつまでも買えないので諦める。
・その他色々、お金がないので諦める。
・マザーボードはセールで9780円だったこれにした。

低価格帯の品なのでどこかしら切り詰められた部分がある。たとえばM.2のスロットがPCIe3.0x4なのは人によっては気にするかもしれない。同じ第12世代のマザボだとPCIe4.0やPCIe5.0に対応しているものもある。
あとM.2のヒートシンクが付属していないのも気になるかもしれない。
・DDR4メモリは今あるものを使い回しできる。i3-12100はDDR5にも対応しているが、DDR5を載せるにはDDR5用のマザボにする必要がある。
・購入したのは6月の初週。この時点で円安再加速の兆候が見えていた。当分は値下がりすることはないだろうと踏んで購入にいたる。翌週、想像以上に円安が進み衝撃を受ける…。6/3には130円になるかならないかだったのが6/9時点で134円。
・これといったベンチマークは取ってないが、とりあえずWindows10の起動が一瞬になり、動画のエンコ時間が半分になったのは確認した。
・以前より快適なのでヨシ。
MSI COMPUTER
2022-02-11
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