うえぽんSW局

古いタイプの日記ブログです。気まぐれに更新してます。

タグ:星新一

 『ごたごた気流』(星新一)を読了。

ごたごた気流 (角川文庫)
星 新一
角川書店
2007-09-25



 というわけで、一編を1ページ漫画にしてみました。

【コミPo】「品種改良」


 オチを知ってからオリジナルの方を読み返してみると、博士が回虫に操作されて発言しているような描写があったりします。いわゆる伏線というものですね。ただ、この1ページ漫画ではその部分を表現できませんでしたが……。

【1行説明】
 収録作品は12編。各編を25文字以内、ネタバレなしで説明すると以下の通り。

 「なんでもない」:電話を受けた同僚などが口をきかなくなる
 「見物の人」:家に居ながら各地の映像を見られる<有線放送>
 「すなおな性格」:人生を占いで決める男
 「命の恩人」:定期的に女性を偶然助け、命の恩人として慕われる
 「重なった情景」:多くの人の夢が幻として出現
 「追跡」:探検隊の宇宙船が謎の球体に追跡される
 「条件」:若さとハンサムを保つ条件として幸運を犠牲にする
 「追究する男」:新聞記者が消えた件を調査するため次々と取材する
 「まわれ右」:五年後から一日一日をさかのぼってきた男
 「品種改良」:品種改良によって作られた不老長寿を与える丸い粒
 「門のある家」:門の中へ踏み込むと屋敷の住人となてしまう
 「ごたごた気流」:アンテナの付いた装置で揉め事を察知しスクープする

 この中から3つあげるとすると「品種改良」「門のある家」「ごたごた気流」です。
 「門のある家」は人によって好き好きかもしれませんが、自分はあの雰囲気がなんとなく好きです。
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 『地球から来た男』(星新一)を読了。

地球から来た男 (角川文庫)
星 新一
角川書店
2007-06-23



 角川文庫なので新装版と旧装版がありますが、旧装版はこんな感じです。
地球から来た男


 というわけで、『地球から来た男』の中から一編を大雑把に1ページ漫画にしてみました。
 一応お断りしておくと、大雑把に要約したものなので、オリジナルと違う部分があります。これを見て作品を知ったつもりにならないで下さい。
【コミPo】【1ページ漫画】「包み」

 

 収録作品は17編。各編を25文字以内、ネタバレなしで説明すると以下の通り。

 「地球から来た男」:産業スパイが見つかりテレポ装置で他星に追放される
 「夜の迷路」:幻の声を求めて夜の散歩
 「改善」:肩を叩くとすがすがしい気分で目が覚める
 「もてなし」:ブルギさんとやらになり、多くの人からもてなされる
 「ある種の刺激」:社長が急に支店へやってきて奇妙な命令をする
 「あと五十日」:死神のような男に「あと○日」とカウントダウンされる
 「包み」:画家が青年から包みを預かるが、なかなか取りに来ない
 「密会」:むかしの彼女が、妻の寝言を借りて通信してくる
 「住む人」:林の中の一軒家で音を立てずに隠れ住む老人
 「はやる店」:開運のまじないで店が流行るが、副作用で悪夢を見る
 「ゲーム」:悪魔との願い事で幽霊となった友人
 「戦士」:四十五歳の男が、宇宙人と戦う戦列に加わる
 「来客たち」:死んだのはあっちの方だと主張しあう二人
 「疑問」:悪魔を召喚するつもりが女を瞬間移動させてしてしまう
 「向上」:「あっ」と声を上げ三歩ほど歩くと死ぬ三歩病
 「ある日を境に」:福の神になった男。勤める先の景気を良くなる
 「能力」:聴覚と視力に障害を持つが、テレパシー能力を持つ男

 この中で印象に残っているのは「地球から来た男」「もてなし」「包み」の3つですかね。
 「地球から来た男」はNHKで実写ドラマ化されていますが、あれを見たとき印象に残ってました。
 「もてなし」については「世にも奇妙な物語」っぽい話だなぁと思って読んでましたが、1995年の「世にも奇妙な物語」でドラマ化されていたようです。たぶんその時の記憶がかすかにあったのかもしれません。その時のタイトルは「ブルギさん」とのこと。ちなみに同じ回に『地球から来た男』収録の「はやる店」もやっていたらしいです。
 世にも奇妙な物語の放映作品一覧 - Wikipedia
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 『おかしな先祖』(星新一)を読了。

おかしな先祖 (角川文庫)
星 新一
KADOKAWA
2008-01-24



 というわけで1編を1ページ漫画化。
 長めの話なので大まかなダイジェストだと思ってください。

【コミPo】「ふーん現象」


 あくまでも大雑把に要約したものです。元の小説では、患者たちがニュースに対してあれこれ突っ込みを入れているのですが、その様はなんだか今のネット社会で見られる風景な気もしなくはないです。

【一行説明】
 収録作品は10編。各作品をネタバレなしで25文字以内で説明するとこんな感じです。

 「心残り」:重症患者三人から一人の合成人間
 「とんとん拍子」:腕時計型の装置で運勢が変わる
 「戸棚の男」:戸棚から様々な男が出現
 「四で割って」:何でも賭けの対象にしてしまう四人の男
 「ほれられた男」:半年間持続のほれ薬が命中しない
 「オオカミそのほか」:満月の夜、噛みつかれたものに変身
 「倒れていた二人」:ある事件の各人各説が個性と想像力豊かで内容が異なる
 「ふーん現象」:名前を忘れる奇病。嘘ニュースで驚かすことを試みる
 「所有者」:世界征服薬の製法が記された呪われたダイヤ
 「おかしな先祖」:アダムとイブが現代の街中に出現

【アダムとイブ】
 「おかしな先祖」にはアダムとイブが出てきますが、アダムとイブが出てくる作品には「最初の説得」(盗賊会社) というのもあります。
 これについて星新一のショートショートとしては珍しいのではないかと思っていたりします。
 複数の作品に出てくるといえば「エヌ氏」が思いつきますが、作品ごとに年齢や職業がバラバラのため別人です。サンタクロースも複数作品に出てきますが、サンタクロースは複数いるという考えに従えば、各作品のサンタクロースは別人です。
 別人というのなら人物を通しての作品同士のつながりはありません。
 しかし、「おかしな先祖」と「最初の説得」に出てくるアダムとイブに関しては、聖書の設定を引き継いだ同一人物とみることもできるのではないでしょうか。2つの作品において人物の矛盾もないようなので、このアダムとイブを同一人物とみなせば、この2つの作品は連続していると見ることもできるのではないか、と思ったりしています。
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 『ちぐはぐな部品』(星新一)を読了。

ちぐはぐな部品 (角川文庫)
星 新一
角川書店
2006-06-24



 というわけで、一編を1ページ漫画化。

【コミPo】「名判決」


 かねてより「三方一両損」は一両出す人が一番損をしていると思てったが、それを説明するのに絶好のショートショートだと思う。

●一行説明
 収録作品数は30編。各作品をネタバレを回避しつつ25文字以内で説明してみました。
 ちなみに、この一行説明は、要約というよりも、挿絵を描く感覚で書いてます。星新一は挿絵への注文として「結末を割らないこと」というのを第一にしていたようです。

 「いじわるな星」:惑星基地建設の隊員たちが豪華料理などの幻覚をみる
 「万能スパイ用品」:ただのカメラではない品を上司から支給される
 「陰謀」:ハトたちがゾウをやっつけるため陰謀計画を立てる
 「歓迎ぜめ」:地球人をもてなすためかダンゴを置いていく住民たち
 「接着剤」:有効時間のある接着剤
 「なぞの贈り物」:押入れを開けると服や食事が出てくる
 「飲みますか」:ちょうど完成した新薬を強盗にすすめる博士
 「廃屋」:落ち武者が住み着いていた家をブルドーザーで壊す
 「宝島」:流れてきたビンに入っていた宝島の地図
 「名判決」:三方一両損の名判決を知り、一両くすねようとする二人
 「魔神」:持って来るのが専門の魔神
 「凍った時間」:サイボーグのムント以外の人々が突然倒れる
 「みやげの品」:観光地でクマに襲われる
 「シャーロック・ホームズの内幕」:ジョン・クレーという貴族がホームズに相談
 「夜の音」:ノックの音がするが誰もいない
 「変な侵入者」:つるつるしているロボットに付き纏われる
 「恋がいっぱい」:幻覚剤を飲んだキューピットが騒ぎを起こす
 「足あとのなぞ」:雪の上についた泥棒の足あとが途中で消える
 「抑制心」:道に落ちている銀貨や、皿の最後のお菓子を思う心境
 「みごとな効果」:ほれ薬を博士から奪い飲んで逃げる
 「神」:神に関わる情報を世界中から集めコンピュータに蓄積
 「最高の悪事」:犯罪組織の首領が、最高の悪事を計画する
 「ネチラタ事件」:ネチラタ菌によって人々の言葉つきがぞんざいになる
 「ヘビとロケット」:対象の星に人が暮らせるか調査するためヘビを送る
 「鬼」:鬼の国では犯罪者は死刑だが、鬼の王様が内緒で逃がす
 「取立て」:借金の元金だけで、利息は払おうとしない男
 「救世主」:ケンタウルスからのケンタウルスに占領された地球
 「出入りする客」:近所の質屋から出てくる客が、入った時と別人に見える
 「災害」:週刊誌の間から妖精とでも悪魔とでもいったものが出現
 「壁の穴」:謎のナイフで壁に穴をあけると様々な光景

【新旧】
 以前のきまぐれロボットもそうでしたが、これも新装版と古い方があります。
 挿絵的には古い方がおすすめ。
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 一カ月ぶりですが、『きまぐれロボット』(星新一)を読了。

きまぐれロボット (角川文庫)
星 新一
角川書店
2006-01-25



 というわけで中から1編を1ページ漫画化してみました。

【コミPo】「とりひき」


 この「とりひき」は新潮文庫の『だれかさんの悪夢』にも掲載されています。
 最後の「キカイ相手に賭け事するなんて嫌だ」といった感じのセリフに共感するところがあるので、この話を選びました。

●朝日新聞連載
 『きまぐれロボット』に収録作品のほとんどは、朝日新聞の日曜版に掲載されたものだそうです。
 というわけで、公式サイトの初出リストを元に一覧にしてみました。
【朝日新聞連載分】
1964年11月01日(日) ◇新発明のマクラ ※初出は「夏休み」信濃教育会編(1961年5月20日)
1964年11月15日(日) ◇きまぐれロボット
1964年11月29日(日) ◇九官鳥作戦
1964年12月13日(日) ◇災難
1964年12月27日(日) ◇悪魔
1965年01月31日(日) ◇試作品
1965年01月17日(日) ◇薬のききめ
1965年02月14日(日) ◇博士とロボット
1965年02月28日(日) ◇便利な草花
1965年03月14日(日) ◇夜の事件
1965年03月28日(日) ◇地球のみなさん
1965年04月11日(日) ◇ラッパの音
1965年04月25日(日) ◇おみやげ
1965年05月09日(日) ◇夢のお告げ
1965年05月23日(日) ◇失敗
1965年06月06日(日) ◇目薬
1965年06月20日(日) ◇リオン
1965年07月04日(日) ◇ボウシ
1965年07月18日(日) ◇金色の海草
1965年08月08日(日) ◇盗んだ書類
1965年08月29日(日) ◇薬と夢
1965年09月19日(日) ◇なぞのロボット
1965年10月03日(日) ◇へんな薬
1965年10月17日(日) ◇サーカスの秘密
1965年10月31日(日) ◇鳥の歌
1965年11月21日(日) ◇火の用心
1965年12月05日(日) ◇スピード時代
1965年12月19日(日) ◇キツツキ計画
1966年01月23日(日) ◇とりひき ※掲載時タイトルは“プレゼント”
1966年02月20日(日) ◇ユキコちゃんのしかえし
1966年03月13日(日) ◇ふしぎな放送

【その他】
◇ネコ--ネコとカード星人「鉄腕アトムクラブ」1964年9月第2号
◇花とひみつ--『花とひみつ』私家版(1964年刊)
◇へんな怪獣--宇宙人のおくりもの「中日新聞」1967年1月3日
◇鏡のなかの犬--「小学二年生」1961年10月号
◇あーん。あーん--「ディズニーの国」1963年10月号


 日曜版なので当たり前ですが全部日曜日。隔週での連載だったようです。
 1964年というと東京オリンピックが開催されたころです。

●意外と薄い
 実際に書籍を手に取ってみれば分かりますが、『きまぐれロボット』は収録作品数の割に、かなり薄いです。新聞掲載のためにページ数が制限されていたためだと思います。
 で、このページ数の少なさのせいかもしれませんが、どうも他の星作品となんとなく違います。
 この違いをドラえもんで例えると、普段は10ページぐらいあるのに、たまに4ページとか6ページになった感じと言ったら分かる人には分かるでしょうか。
ドラえもん6ページ

 いつもはアイテムや事象についてSF的な説明がつけられているのに、今回はそれがないので少し物足りない感じがしました。

●旧装版
 自分が買ったのは下の画像の旧装版の方です。こちらは表紙と挿絵が和田誠なので、わざわざこちらを選んで買いました。
きまぐれロボット旧表紙

 星新一といえば挿絵紙は真鍋博か和田誠です。星新一もエッセイでいつもこの二人に頼んでいたと語っています。
 今売ってる『きまぐれロボット』は別の人が挿絵を描いているので、もしこだわりがあるのなら旧装版の方を選ぶと良いと思います。




【余談】
 「治療」(『宇宙のあいさつ』収録 )という作品にて、コンピュータで平均人間を作りだし、それと対話させることで、精神的な病を治すという装置が出てきましたが、最近それに似たようなものがニュースになってました。
 時事ドットコム:「自分は優秀」錯覚の仕組み解明=抑うつ症状の診断に期待-放医研など
 「自分は平均より優れている」と思う心の錯覚はなぜ生じるのか -脳内の生物学的仕組みを世界で初めて発見-
 どうやら正常な人には「自分は平均より優れている」という思い込み(優越の錯覚)があるらしく、もしその錯覚がない場合は抑うつ症状かもしれないので症状を発見する目安になるかもしれないという研究らしい。
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 『おみそれ社会』(星新一)を読了。

おみそれ社会 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1985-12-24



 長めの作品が多いので今回の1ページ漫画はダイジェストだと思ってください。

【コミPo】「牧場都市」


 主人公には妻子がいますが、ダイジェストなのでカットしてます。
 1ページ漫画化には「ねずみ小僧六世」の方が最適だったかもしれませんが、落とし穴に落ちるというのが面白かったので「牧場都市」の方にしました。

 さて、『おみそれ社会』の収録作品は11作品。各作品を25文字以内で説明すると以下のよう。

 「おみそれ社会」: 物ではなく情報をスリ取る能力を持った主人公
 「女難の季節」: 身に覚えのない女につきまとわれる
 「ねずみ小僧六世」: ねずみ小僧六世から犯行予告。銀行の金庫室に預ける
 「キューピット」: 金色と銀色のプレートをホッチキスでとめる作業
 「牧場都市」: 食べ過ぎて太ると舗道に穴が開き落とされる
 「はだかの部屋」: 留守番を頼まれたマンションの一室に様々な乱入者
 「手紙」: ポケットの中に手紙が出現。その指示に従う
 「回復」: 車の事故で重症を負い、包帯に巻かれ入院中の男
 「古代の神々」: 五千年前のタイムカプセルを掘り越す
 「殺意の家」: 会社の偽装倒産で儲けた男の家に次々と人が訪れる
 「ああ祖国よ」: アフリカの小国パギジア共和国が日本に宣戦布告

 実は1001編全てを25文字以内で説明コメントをつける作業を地道にやってたりします。たぶんそのうちまとめて公開するかも。
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 『妖精配給会社』(星新一)を読了。

妖精配給会社 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1976-11-30



 というわけで、一か月以上ぶりに1ページ漫画化。

【コミPo】「福の神」


 この話をチョイスした理由は、他でAA化されてないことと、1ページ漫画化するのに適度な長さだったからです(それでも1ページ漫画化するのにかなり削りましたが)。

●「ひとつの装置」
 『妖精配給会社』の中で一番おすすめは「ひとつの装置」です。
 装置のボタンを押すと、装置のアームがボタンを引っ張り出して元に戻すという、何をしたいのかよく分からない装置の話。
 これは以前NHKの番組で映像化されていたりしますが、かなり残念な出来だったのをよく覚えています。DVDにも未収録なので、たぶん封印されたのかもしれないです。
 ちなみに、『きまぐれ指数』にもボタンをONにすると手が出てきてボタンをOFFにする箱というのが登場します。
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 『ふしぎな夢』(星新一)を読了。

ふしぎな夢 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
2005-08-28



 ということで一編を1ページ漫画化。

【コミPo】「病院にて」


 実際アメリカでは「自分は宇宙人だ」という妄想に取りつかれた人がいたとか、いなかったとか。考えてみるとそれって今でいうところの「中二病」なんじゃないかと思ったりもする。

●新潮文庫では最後
 『ふしぎな夢』は新潮文庫から出ている星新一の文庫本としては、一番最後のものです。
 星新一が亡くなった後の出版ということもあり、文庫本に未収録だったタイトルが収録されています。
 [追記]これを書いているときは最後の文庫本でしたが、その後に未収録作品などを集めた『つぎはぎプラネット』が発売されました。

●収録タイトル
★「ふしぎな夢」
★「謎の星座」
☆「新しい実験」
☆「奇妙な機械」
☆「病院にて」
☆「エフ博士の症状」
☆「憎悪の惑星」
★「黒い光」
★「月の裏側基地第1号」
★「謎の宇宙船」
★「ピーパ星のさわぎ」

 黒塗りの★印がついているタイトルは、かつて秋田書店の『黒い光』(ジュニア版SF名作シリーズ)に収録されていたものだそうです。ジュニア向けということで、主人公が小学生だったりと、他のショートショートとなんだか雰囲気が違います。
 「ピーパ星のさわぎ」も『黒い光』の収録作品ですが、これは例外として主人公は小学生ではないです。個人的にはこれが一番面白いと思いましたが、ちょっと長いので1ページ漫画にはできませんでした。
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 『夜のかくれんぼ』(星新一)を読了。

夜のかくれんぼ (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1985-10-29



 ということで一編を4コマ化。

【コミPo】「黒い服の男」


 「白い服の男」は文庫本のタイトルにもなっているが、実は「黒い服の男」という作品もあるようです。英語で言うと「メン・イン・ブラック」。

●他の作品に似てると思ったもの
 800編近く読んでいると「前に読んだ作品に似ているなぁ」というのが出てくるようです。
 例えば、

 ○「黄色い葉」
  変わった慣例を持つ会社。「業務命令」(安全のカード)を思い出した。

 ○「一家心中」
  オチがナチ。「ことのおこり」(さまざまな迷路)を思い出した。

 ○「幸運の未来」
  催眠術で一年後の状態にして未来予知。「患者」(ようこそ地球さん)を思い出した。

 ○「手」
  手が出てくる。「泉」(宇宙のあいさつ)を思い出した。

 他にも、顔も見たことがない異星人と無電で通信し合うという作品もありますが、これも星作品では何編か見たことがあるシチュエーションです。
 まあ、「一家心中」以外は切り口もオチも違うので、不満はないのですが。
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 『悪魔のいる天国』(星新一)を読了。

悪魔のいる天国 (新潮文庫)
新一, 星
新潮社
1975-07-29



 ということで1編を1ページ漫画化。

【コミPo】「脱出口」


 この話をチョイスした理由は、「モララーのビデオ棚」や「【やる夫たちの】星新一作品を作ろう」でAA化されてないからです。

●「ロケットとキツネ」→「宇宙のキツネ」
 このタイトル変更は平成になってから(星先生が亡くなる5年ぐらい前に)なされているようです。手元の昭和62年の文庫本ではまだ「ロケットとキツネ」です。
 時代にそぐわなくなったものが修正されることは珍しくないのですが、タイトルがかなり後になってから変更されるのは珍しいと思います。

●新潮文庫の100冊 2012
 『悪魔のいる天国』は「新潮文庫の100冊 2012」に選ばれているようです。
 今なら本屋さんに行けばたくさん並んでいるかもしれません。

●表紙
 よく見るとバックベアード様です。
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